年下ダーリン

――――りん…、もう…帰ったかな




翔はベッドから起き上がり、窓の外を見た。時折強い風が吹いて、窓がガタガタ音を立てていた。きっと今日も外は寒い…。


俺が風邪をひいてから、りんと会っていない。それまでは、ずっと毎日会っていただけあって、なにか満たされないものが俺の中にあった。




翔は再びベッドにもぐりこみ、目を閉じた。早く寝て治したかった。









『ありがとう』







最後にりんに会ったとき、りんが俺に言った言葉。

素直じゃないりんが言ったその言葉が、そのときの表情が頭の中でいつまでも繰り返されている。




……早く逢いたい。





こんなに会えないことが苦しくて、辛い……




こんなに顔は思い浮かぶのに…声だって俺の中に残ってるのに、もう…それだけじゃ足りなくなっている…





翔は布団を頭までかぶった。


早く治ってくれ、とせつに願いながら…