年下ダーリン

冷たい風が私たちの間を通りすぎる。莉奈はまだキッと睨んだ目つきで私を見ている。

私は莉奈から目をそらし、前を見た。



「翔に初めて会ったのは…ここなの。私が泣きながら小説読んでるとき、タオル差し出してくれて……」



そう……


翔に出会ったのはこのバス停。




『お姉さん、俺と付き合って』






あのときの翔の表情、今でも忘れられない。

勝ち気で生意気そうな青い目が輝いて、不覚にもドキドキさせられたことも、まだ鮮やかに心に残ってる。



「初めは小学生が言うことだし、本気になんてしてなかった。軽くあしらって、冷たくして。…でも……」








………でも…