年下ダーリン

狭い教室の中。



ノートやら教科書やらが散らばった机の上に寝転んだ女と、覆いかぶさる男が同時に私を見た。依子の顔が少し緩んだのが遠くからでもわかった。




「り、りんちゃーん!!どうしたのッ?」



飛田は依子から離れ、私のもとにヘラヘラした顔で近付いてきた。俯く私の顔を覗き込むようにして、周りをグルグル回っている。




そのとき、急に飛田の動きが止まり、私がふっと顔を上げると、腕が肩に回ってきた。




「もしかして…俺のこと、探してたとか?」






「………は?」



「照れなくてもいいよッ!!今さ、依子ちゃんにりんちゃんの場所聞いてたんだぁ。今からどっか行かね?」







「………んな」




「ん?……んぐッ!!!!」



耳元に近付いてきた飛田のむなぐらを掴み、思い切りしめあげた。