――――「りんー、ご飯食べよー……て、なにその顔」






「えー??何がー??」






「めっちゃニヤついてますけど」






中二のときだった。
私が人生初の告白をされたときのこと。
お決まりの体育館裏に呼び出されて、昼休みの前に告白された。




気になってた男子ってわけじゃない。隣のクラスの飛田くん。知ってることといえば、野球部のキャプテンということだけだった。




「いやー、それがさぁ~……」






「飛田くんでしょ」






「な、なんで分かったのッ!!??」






「そして、そのりんのテンション…告白されたね?」




依子は、分かりやすすぎ、と後に付け加えて、フォークを私のほうに向けてたしなめた。さすが、と私が言うと、依子は嬉しそうに、まぁね、と笑った。