「よし、仕方ないから今日は私がメイクしてあげるッ!!名付けて、年上の魅力大作戦でいこーッ!!」






こぶしを高く突き上げ、一人盛り上がる依子だが、実行するのは私だってこと、彼女は分かっているのか…。





私はため息をついて、魅力やら誘惑やら、無理な単語を頭から捨てていった。





ないものは出せない。



そんな理由なんだけどね。





早くッ!!と催促する依子に渋々ついていき、二人でトイレに向かった。