「それにしても、何もしなさすぎッ!!」






「えッ!?」





カーテンから顔だけ出して、依子の言葉に目を丸くする。




「六つ…、いいッ!?六つも離れてるのよッ!?少しは年上の魅力とか余裕見せてかないとッ!!」





余裕?









………魅力??




「もっとさー、こう…大人の魅力ってやつ?誘惑してかないとー!!」






誘惑……??






「そうだッ!!手をさにげなく握ってみるとかッ!!そんなさりげなさに、ドキッてくるかもよー??」





依子はキャパオーバーで魂が抜けたような顔をしてる私を置いて、トントン拍子で話を進めている。