年下ダーリン

教室を出て、靴を履き替えて外にでた。夕方の寒さは身体にこたえた。





「うぅ…、さっむ!!」





マフラーをなるべく肌に密着させて、暗くなった夜道を歩き始めた。これだから、冬は嫌い。寒いし。テンション下がるよ。






門を出て、バス停に近づいていった。一歩ずつ進むたびに、今日の朝の出来事を思い出していた。











『俺と付き合って』







まさか小学生から告られるなんて予想外だった。しかも、今日初めて会ったわけだし、私は朝から本読んでグスグス泣いてて……。最悪じゃん。









だいたい、私のどこが??色気もないし、可愛いならわかるけど……。好きになるなら依子みたいな子でしょ。







んーっと考えながら、腕を組み、バス停に着く角を曲がった。