年下ダーリン

次の日、学校に着くと、翼と依子が仲良く話していた。私に気付いた依子が嬉しそうに近くまで走ってきた。








「りんっ!!聞いて、聞いてっ!!私ね、翼くんと付き合うことになったのっ!!」








頬をピンクに染めて、両腕を強く縦に振る。それを依子の後ろで、幸せそうに眺める翼がいた。







……トドメだった。二人の想いが通じ合ったなら、私の入るすきはどこにもない。








だったら最後までこの気持ちは伝えない。『二人のキューピット』でいよう。そんなガラじゃないけど、せめてそばで笑って二人を見てるコトだけは許してほしい。邪魔はしない。