年下ダーリン

「翔くんが携帯持ってたらいいのにね」






「持ってるわけないよー、小学生なのに…」






「だよね。じゃあ、やっぱりんが急いで終わらすしかないね」






「ですよね……」









もっと頭が良ければなぁ……。







そう思いつつ、憂鬱な気持ちで放課後まで過ごし、教室に残ってはじめくんがくるのを待っていた。






窓の外を見ると、雪が降って、ときどき強い風が吹いていた。







そのたびに翔を思う。





ゴメン、と心でつぶやくけど、翔には届かない。





先に帰っててくれてもいい。





でも、きっとそれじゃ寂しくなるな。






翔に会えないのは、きっときっと思ってるより寂しいことだって分かってるから……。