年下ダーリン

「なぁんだっ!!翼ったら、依子が好きだったんだ??」







「おまっ!!なにニヤけてんだよっ!!」









「だって、翼から恋バナ聞く日が来るなんてねぇ~!!黙ってておかしいな、て思ってたけど、まさか恋の病ってヤツ??」








「うっせぇなぁ~!!」







翼は私の首を絞めて、頭をグリグリした。痛い痛いっていうと翼はすぐ止めてくれた。








「告んなよ」







「えぇ~」







「依子もさ、翼のコト、じっと見てるときがあるんだ。きっと翼のコト好きだよ」







「…お前、からかってないよな??」








「んなわけないじゃん!!」








「んー…」









「翼なら依子を幸せにできる。翼も依子と幸せになんなよ」








これが精一杯の祝福。










『私には翼を幸せにはできない』






裏を返せば、そういう意味だったし、それは私自身に言い聞かせた言葉だったのかもしれない。