年下ダーリン

靴箱まで誰にも会わず無事に着いて、靴を履き替える。少し焦っていた。だって…翔が待ってるから。







靴箱からダッシュで校門まで行く。







残り数メートルの位置から、校門のそばに寄りそう小さな人影が見えていた。変に心臓が高鳴っている。人影も私に気がついたのか、いつものように大きく手を振っていた。






「お、お待たせッ!!今日も待ってた…??」






「……」






「??翔……??どうしたの??」






翔がボンヤリした表情で私を見ているから、翔が心配だった。いつもの翔だったら、私が来ているのが見えたら、『りんッ!!』て言って手を振るのに……。さっきまでの心臓の高鳴りが、今は違う意味で激しくドキドキしていた。






「びっくりした……」






「え??」







「りんが……走ってくるんだもん」





……確かに、どんなに待たせても走って翔のところまで来たことはなかった。でも、なんだか今日は走っていきたかった。








翔に……早く会いたかったから……。