年下ダーリン

「先生~、愛奈、分かんないとこあるのぉ。テストの前にちょっと教えてほしいなぁ」







私の首に巻きついている、はじめくんの片腕をはずして、愛奈が抱え込むようにして持つ。おかげで私の首は楽になったわけだが、突然の出来事に驚いて言葉が出なかった。






愛奈……??なんで突然……??







はじめくんのもう片腕はもちろん空いていた。なのに、あえて…わざと私に巻きついている腕を選んだ。それははたから見ている依子にも、疑問であり、ある一つの確信を得た出来事だった。









「あ~??……しかたねぇな。おい、片瀬ッ!!!しっかり勉強しろよッ!!!」






「はぁ~い……」







感情のこもっていない返事を返し、チラッと愛奈を見たとき、同じタイミングで愛奈と眼が合った。






その目は鋭く光っていた。そう…睨んでいた。とらないで、そう訴えていたんだ。









愛奈は……、はじめくんが好きなんだ。