年下ダーリン

「だいたい、今ほしいとか思ってないし」







「そーか、まぁ、いいヤツはすぐ売り切れるから、早めにしたほうがいいぞ」








「俺とか??」







前髪をかきあげて私のほうを向き、ポーズを決める姿に、一瞬吐き気すら覚えたため、もう一発入れてやったのは、言うまでもなかった。






痛い、と言いながら、笑って中庭を立ち去っていったはじめくんの後ろ姿を見送りながら、はじめくんの優しさを肌身で感じていた。







『元気出せ』








そう直接言われたわけではないけど、はじめくんの言葉の端々からそれを感じとっていた私は、見送った背中にむかって、









『ありがと、はじめくん』








そう心の中で呟くのだった。