………もう帰ろう。 ベンチから腰を上げると、寒さでなかなか身体が思うように動かなくなっていた。一度大きく背伸びをした。 仕方ない。始めから来ないのは分かってたし。だから、別に…大丈夫。 「つめたッ!!!!」 思いっきり背伸びをしたそのとき、でこに何か冷たいものが落ちてきた。でこを触ってみると、水のようなものがついている。 というより、確認するより先に、私の目の前にその正体がゆっくりと姿を現した。