年下ダーリン

ある日の放課後だった。依子は委員会で遅くなるから、と久し振りに二人で帰るコトになった。依子とつるみだしてからは初めてで、その日はウキウキしながら翼とならんで帰った。







「…でさぁ、依子ったらホントにバカでねぇ!!」







「………」









でも、いつもみたく翼は絡んでこなかった。ただ私が言うことに微笑むだけで、いつもとは違った。









「どうしたの、翼…??」








「なあ、りんはさぁ、好きなヤツとか…いる??」









「えっ!!!!」








驚きだった。翼が恋愛話を振ってくるなんて初めてだった。そして、今は依子がいないから、二人きり…。もしかしたら、を期待した。