年下ダーリン

携帯を切る前に、私はもう家を出ていた。格好はそのまま。







財布も上着もマフラーもなにもない。












ただ、私が持っているのは、赤いリボンで結ばれた、少し大きめの袋たけだった。












私は家を出て、夢中で走った。












呼び止めた母の声も、私の耳には入らなかった。












どこへ向かうのか……。













そんなコト、敢えて言わなくてもいい。











自分がこんな気持ちになるなんて、翔と出会うまでは知らなかった。












いないと分かっていても…、万に一つの可能性に賭けて……、










翔に会いたい。