年下ダーリン

「りんッ!!!!俺、学年一位になったんだッ!!」















「………は??」









「ほらほらッ、見て見てッ!!!このテストの点数ッ!!!」






翔はランドセルを下して、中からテスト五枚を出す。そこにはきれいに並んだ『100』。
翔は上機嫌でペラペラとテストの話をする。









「今までどうしても一位になれなくてさあ!!あ、言ってなかったっけ??俺、私立の小学校だし、テストで順位とかでるんだよッ!!!ホント嬉しくて、嬉しくてさッ!!!」









「は、話ってもしかして……」









「ん??これだけど??」













…………なによ、それ……。こんなにッ……!!!こんなに期待してたのにッ……!!!!!いや、期待って期待はしてないけどねッ!!!いいよ、いいよッ!!!べっつにさッ!!!!





早口で話す翔。よかったね、と機械的な返事。でも、今日の翔は私の細かな変化にも気付かなかったみたいで、スネてるコトなんて分からなかったようだった。