「な、なんで??今日行くなんて話……してないのに」









「あぁ……、うん、まあいろいろね……」










その答えにプッと噴き出してしまった。








「な、なんだよッ!!??笑うところじゃないだろッ!!」









「だってッ……、翔ってバス停の精なのかなッて」








「え??」







「バス停の妖精。だって翔と会うのはいつでもバス停じゃん。学校帰りはバス停でバイバイだし、バス停の精でもおかしくないかな、て」






詳しく説明するとなおさらおかしくなって、二人で腹をかかえて笑った。久し振りに会った翔は、見ない間に大人っぽくなった気がして、余計私の心をドキドキさせたことは、心に閉まっておこう、そう思った。