「うッ……、さっむ~……」












………え??









いやいや、ないない……。まさか違うでしょ。だって今日ここに来てることは話してないのに。







もしかして、の期待を胸に、ゆっくりと目もとの袖をずらして、そっと声のするバス停を見た。














「か、翔………??」

















「………りん??」












そこにいたのは、白い息を両手にふきかけている、まぎれもない翔、そのものだった。