年下ダーリン

遊園地を出ると、長い長い並木道が続いている。落葉した寂しげな木々を見て、なんだか笑えてきた。




………後悔はしてない。私の想いはすべて伝えた。








叶わなかった恋。








そう言われればそうだけど、翼は拒んだわけじゃない。ちゃんと……受け止めてくれた。それだけで私は十分だ。依子となら翼は幸せになれる。……あの三年前から私はそう願っていたんだ。私の心は不思議と満ち足りていて、そんな寂しげな木々すらもキラキラ輝く電飾のついたモミの木に見えたのかもしれない。










………でも、こうして歩いていると、なにかが物足りない。













なんか静かで落ち着かない。いつも帰りは一人だった。……翔に出会うまでは。