年下ダーリン

「依子ッ、あのね……ッ!!!」







さすがに耐えきれなくなった私が依子を追いかけようとすると、私の腕をグイッと翼の手が掴んで引っ張った。そして、私の代わりにあとを追いかけ、後ろから依子を強く抱きしめた。









「依子……、やっとホントのコト言ってくれた。お前、意地っ張りだから、全然素直になんねえし……。だから突き放してみたんだよ。」










「翼くん……ッ」










「依子、俺もお前のコト、大好きだよ。」









「………うん……ッ」









翼の腕の中で泣きじゃくる依子は、いつもみたく化粧をして、髪型もバッチリで、オシャレな姿ではなかったけど、どんな依子よりも一番可愛く見えた。







私は二人を置いて、サッサと遊園地を出ていった。