「行ってくんねーっ!!」





眠い目がやっと覚めたころ、ドアを開けて外に出ると、眩しさについ目を細めてしまう。








学校…、だる……。







長いストレートの髪を、うざったそーに、腕に通していたシュシュで束ねる。








今日も通るのはいつもの道。






いつもの風景。







この角を曲がると、ベンチ一つのひっそりとしたバス停がある。私はそこでいつもバスを待っていた。








その『いつも』がだるかった。






毎日同じでつまらなかった。








ウキウキすることも、ワクワクすることもない。








彼氏もいないし、オシャレしようとも思わない。







だいたい彼氏とか、私はいらないわけ。






一人でも十分やってけるし、つまんないことで悩んだり、泣いたり、一喜一憂するのが嫌。







それならいなくていいじゃん。無理に作らなくていいし。







私は私。一人でいいの。
男になんて頼るもんか。