私たち…もう一緒にいられないかもしれないんだよ?



「大好きだ、美優」



耳元で隼人が囁いた。



“大好きだ、美優”



たしかにそう聞こえた。



お母さんがリビングに来るときには私たちの距離は離れていた。



『そんなところで何、ボーっとしてるの?』


「え、あぁ。その、喉乾いたから冷蔵庫に…」



私は冷蔵庫を開けて飲み物を探すフリをした。