カァーっと顔が熱くなる。さっきと同じだ。 顔と顔が近付けば近付くほど体中が熱くなる。 ドクンッと高鳴る鼓動。 これもあれも全部、隼人のせい。隼人が悪いんだ。 「…わ、わかった。短くするから」 言葉もしっかり出てこない。真っ赤になった顔を見せることができない。 「なに下向いてんの?俺の顔見たくないのか?」 「ち、違うよ!」 「じゃあなんで?」 もうー…だめ。言わなきゃならない。