すっかりお酒の酔いが回ったのかお母さんとお父さんは寄り添って寝ている。



「あらら、寝ちゃったね…」


そうだなっと笑って答える隼人。


この笑顔を見れるのも今日で…最後。


“最後”


改めて実感してしまうとものすごく寂しい。


「…ちょっとベランダ出ようぜ」


隼人に引っ張られてベランダに出る。



外は寒くてひんやりしている。


でも夜空はとても綺麗で見惚れてしまいそうだ。