オ・ト・コ!呂布奉先


黄巾賊討伐の手柄でプチ出世を果たした劉備一行のもとに、袁紹から逆賊・董卓討伐連合への参加の誘いが届いた。
最初は乗り気では無かった劉備三兄弟だが、董卓配下の猛将、男性ホルモン200%、漢の中の漢と言われる呂布奉先に興味をそそられて、反董卓連合への参加を決めたのだった。
「おい、聞いたか?董卓の部下の呂布って男の子、かなり激熱のバイオレンスメンらしいぞ」
行軍中、劉備は上ずった声で関羽、張飛、ベアトリクスに話しかけた。
「聞いているさ、兄者。呂布という男、本当にデンジャラスらしい。なんでも、赤い兎だか馬だかと引き換えに、義父を裏切って董卓についたという噂だ」
関羽がもっともらしく答えた。
「兎か・・・小動物が好きってことは、案外、心の優しい奴なんじゃねえかな」
劉備はまだ見ぬ英雄に想いを馳せながら馬に揺られた。