「かっ可愛い・・・」

久しぶりの女だね
わざわざ肩位までの
ウイッグを被った
それで着物・・・
今日はお見合い当日★

「うわっ似合ってるな・・・
女になった方がいいんじゃねぇか?」

「無理です、嫌です」

女です!
元々女なんですっ!!

「お前は元々声が高いから
バレルことはないだろう・・・
お見合いの時だけ女の振りしててくれ」

「分かりました」

先輩達は隠れて見てる・・・
趣味が悪いんだから!

コンコン

「失礼します」

「失礼します」

「そちらの女性は・・・?」

「俺の彼女の・・・」

「桜木 来夏です」

「瀬、何を考えているの?
この方があなたの婚約者ですわよ?」

「俺は好きな人としか結婚できません
すいませんが今日のところは
お引取り下さい」

「っ!もういいわっ!
こんなのこっちから願い下げよ!!」

そう言って女の人が去った
てか、お・・・私
なにもしてないじゃん・・・

「詳しく説明願いますわ」

もうお見合い終わったし
男に戻っていいかな・・・?

「お母様、あなたとしま・・・瀬は
すれ違っています」

危なっ!島田先輩って言うとこだった
一応彼女役しようかな

「だから話し合ってください
私は外で待機してますので」

そう言って襖を閉めた

「らーちゃん、カッコいい♪」

「そんなことないですよ
それよりこの格好
元に戻っていいですか?」

「ダーメ!
瀬達が帰ってくるまで!!
しかも超似合ってるし!!」