「え…?」 創志は淡雪を見た。 淡雪は笑顔で両手に拳を作り、甲を上に向けて上下に揺すった。 「頑張ってと仰っております。」 (……。) しばらく淡雪の顔を見ていた創志は借りた手帳に走り書きをした。 『ありがとう またくるな』 創志はそれだけ書いて店を後にした。 (淡雪か…。今度ゆっくり話したいな…。) 創志はカフェ淡雪を振り返って歩き出した。 (また来るか…。)