反射的に茶髪に背を向けダッシュで席に戻った。




あたしは何にも見てませんよ〜。




ポカポカ陽気のせいで頭が麻痺してるんだ。




あれは幻覚、幻覚。



「逃げんなよ」


「ヒッ」



手首をガッチリと掴まれて廊下に引きずり出された。


廊下の生徒は自然と端に避け花道みたいになった。



周りからの好奇の視線が痛い。