綾音の問いに

周りを見ても答えるものはいなかった

全てを綾音が消してしまったのだから

「誰か いないの?」

長い時のせいで綾音は

全てを忘れていた

飛んでも飛んでも

誰もいない

突然 木の陰から

赤い人影が現れた

「待って!」

やっと追い付いた

なぜか懐かしい気がする

綾音は聞いた

「どこかで 会ったことあったっけ?」