「とまぁ…こんな感じ。」


ふーっと、息を吐いて、渡部くんは話を締めくくった。


「…ってか…なんか…物凄く長かったわりに白石くんの出番少なかったね…。」


なんせ2ページだよ、2ページ。


まぁ…大体の話の成り行きは、わかったけども。


渡部くんが長々話していたお陰か、あっという間にさっきの場所まで戻っていた。


少し先に、由宇くんがいる。


「広瀬、てあれ、アイツは?
白石。」


由宇くんは、フラフラしながら私達の目の前にやってきた。


……?


「しっ………し…らいしが…。」


へなへなと力なく地面にへたれこむ由宇くん。


なんか、変だ。
ってか、物凄く変だ。


「…ど、どうしたの…」


あたしはしゃがみ込み、由宇くんの顔を覗き込む。


なんか由宇くん、泣きそうだ。


そしておもむろに、口を開き、言った。


「白石が………





鶏になった。」