中学にあがるまで、自分の中の“俺”という存在は大きくなる一方だった。 長かったお下げ髪を卒業し、相変わらずスカートははかずに過ごしていた。 けれど中学生になった時、俺は崩れたね。 制服だよ。 スカートは絶対。 正直ふざけんなと思ったね。 なんで自分が!? と思ったけど、学校っていう膨大な組織に逆らうほど力も勇気もなかった。 大人しくスカートはいて登校。 毎朝テンション落ちまくりだったな。