プルプルプルプル♪
電話が鳴った。
｢久しぶりの依頼かなっ｣
ワクワクしている早紀を尻目に受話器を取った。
さて、今回はどんな子が電話してきたのだろう。
ガチャ。
｢お電話ありがとうございます｣
事務的にそう告げると、相手が息を飲む声が聞こえた。
｢すいません、僕が男性なので驚かれました？なんなら女性の方に替わりましょうか｣
優しくそう告げると、もう一度息を飲む声。
｢…いえ、大丈夫です｣
｢ありがとうございます。…電話していただいたと言うことはあのサイトをご覧になったんですよね｣
｢…はい…あの｣
不安げな声。
｢大丈夫ですよ。決して怪しいサイトではございません。…ーーでは、当サイトの詳しい説明をさしていただきます｣
