静かなイントロに乗せて、ラノンの囁くような細い歌声が合わさる。 全身に鳥肌が立つ程の見頃な臨場感。 切ない…それでいて、何故か心の中に響いてくるような力強さを感じさせるメロディー。 やがて、段々とストロークの強くなるギターサウンドに合わせ、ラノンの声も絞り出すように強くなっていく。 「あの英語、どんな詞なんだろ?」 うっとりとした表情で、ひろきが呟いた。 「平和を願う歌詞ね…」 大学院英文科に通っているゆみがそう答えると、優しい微笑みと共にその歌詞の内容を訳して聞かせてくれた。 .