「楽譜があるから、奴らもあれ以上の武器は使えない…この車なら逃げ切れるかも♪」
そんな事を呟きながら、シチローはトラックのギヤを入れてアクセルを勢い良く踏み込んだ。
回るローターが、ビルにかする程にスレスレの低空飛行でトラックに襲いかかるMI6のヘリ。
逃げるシチロー達は、周りの車を縫うように右へ左へとタイヤを軋ませながら銃弾を交わして走る。
まるで映画のアクションシーンさながらの逃走劇である。
可哀想なのは、そんな逃走劇に付き合わされている運転手だ。
「おいっ!俺のトラックでそんな無茶な運転するんじゃねぇ~っ!
会社クビになっちまうだろ~がっ!」
「文句があるならMI6に言ってくれよ!アイツら、ここが日本だって事すっかり忘れてやがる!」
逃げても逃げてもヘリは追ってくる…いくら飛ばしても車のスピードでヘリを振り切る事は不可能だった…
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