楽譜の存在が真実か嘘かという話はひとまず置いておいて……まずは情報の収集である。


「何か手がかりがあればいいんだけど…」


「それじゃ、同じように楽譜を探しているっていう『MI6』から辿ってみるってのはどう?」


サトがそんな提案を投げかけるが、それはそんなに簡単な事では無い。


「そうは言っても『MI6』って、イギリスの諜報部の事だろ?簡単にシッポ掴ませるようなヘマはしないよ…」



「う~~ん……」



楽譜を探すにしても、今は手がかりも何も無い状況に、アルカイナのメンバーは難しい顔で羽毛田の方を見やった。


「どうします?ボス?」



「とりあえず!









…ビートルズのレコードでも聴くか……」


「曲は『Help』でお願いします(笑)」


「助けてほしいにゃ♪」