ある日のこと、

あたしはえいちゃんの向こう側に用があって



跨いだんだ。

でも、うまく越えられなくて
足が当たっちゃったんだよね…

「……誰だ、いま蹴ったの」

・・・・・・・

「お前か?」

・・・・・・・

「ふざけんじゃねーぞ」

・・・

「希唯は蹴ったんじゃなくって、当たっただけだし」

「うるせぇー!!!」

なにこのひと・・・怖い

「加奈代、希唯が俺のこと蹴ったんだけど」

いいとしして、ママにちくり?

「希唯、謝んなさい」

嫌だ、あやまらない

絶対いやっ!!!!!


あたしは2階に駆け上がっていった。