じゃあ、あの女の人はいいとして…
大事な話って何?
「あのさ仁、大事な話は別れ話じゃないのか??」
恐る恐る聞いてみた。
すると仁の顔が、鬼のように怖くなった。
「俺が紅葉から離れるわけねーだろ。ってか、別れ話なんかじゃなくて、こっち」
俺の左手をそっと掴んだかと思うと、指に冷たい感触がした。
「紅葉、俺と結婚しよう」
仁の瞳は、真剣そのものだった。
ってか、結婚って…
うそ…
だって男同士じゃん。
「紅葉、返事しろ」
気がつけば、顔が近づいていて。
「だって、俺男だよ?結婚できね―よ」
そう言うと、また笑って
「じゃあ、結婚できる国に行こうぜ」
って、言われた。


