仁Side


俺は、紅葉を傷付けてしまった。

それは、俺のせいだ。
もっと早く助けれたら、紅葉は傷付かずにすんだのか?


……分からない



だけれど、俺のせいだったのは誰が見ても分かることだから。

だから、俺は君を守る為に


`サヨナラ'


をしよう……



もぅ、君の笑顔を近くでは見れなくなるけど…
もぅ、君の彼氏面なんてできなくなるけど…

俺は、紅葉のことを愛してた。
ほんのわずかな、恋人という関係。


いつか、そんなこともあったなとイイ思い出だったと、
ユーモアに変えて穏やかに笑いたいよ。



保健室で別れを告げた時に君は、また傷付いた顔をしていた。


どうして俺は、大切なものを守れないのだろうか??

守りたいのに守れないというジレンマ