「くだらねー」

“たしか、
左の方が杉本姫奈チャンで
右の方が白石菜智チャン!
俺は右の子がいいけどー
雅紀も杉本サンかあー
クラスの男子ほとんど
杉本さんだし‥”

「ふーん?」

特に気にせずに
その後、授業を受けた。

放課後、
進路指導室のドアを
開けると女の子がいた。

ドアを開けると共に
振り返った彼女は
さっきの話題の‥‥


杉本さんだっけ?

推薦を受けれるのは
2人だからもう1人って

「もう1人って
杉本さん?」

“え‥?
何で名前知ってんの?”

さっきの男子たちの話題
なんて言えねーし‥

「クラス一緒だよね?」