水に燃え立つ螢

母が私に付けた名前は

『最愛(もあ)』

小さい頃は、日本人らしからぬ名前で父親がいなかったこともあり、よく虐められた。

泣いて家に帰ると、母は必ず言った。


「最愛がいるから、母さんは生きてるのよ」



そう言われても、『生きる』とか『死ぬ』とかよく分からず、母を責めていた。


今、思うこと…
私は母さんの娘に産まれたことを、誇りに思っています。


『最愛』
この名前の意味。


母さんが愛した人。


私の父さん。




母さんはいつも言っていたよね。



「星が導いてくれる」


と。



意味さえ分からず聞いていた言葉に、母の全てが詰まっていたんだと、私は亡くなるまで知らずにいた。


ねえ母さん。

もっと、色んな話がしたかったよ。

母さんにとって『星』は特別で、本当は話してしまいたかったでしょう?