水に燃え立つ螢

あの日、私は駅からどう帰ったのか覚えていない。

気が付けば、暗くなった部屋で、ただ座っている私がいた。



いなくなった流星。

別れはまっすぐ心に届き、心音と共に痛みが広がっていく。



吸っても吐いても呼吸は苦しみしか与えずに、生きる為の最低限の動作さえ、首を絞められているようだった。






強引に人生に踏み込んできた流星。

私は、流星の手で暗闇から抜けた。


そして、愛を知った。



温かいこと。
空気が澄んでいたこと。



流星となら生きていけると思った。

永遠を信じた。



流星を信じた。





汚かった自分を、否定せずにまっすぐ見つめてくれた。

私の奥深い部分を、変わらず愛してくれた。



きっと後にも先にも、流星以上の男なんていない。


抱えきれない感情を、私は何時まで抱いて生きるんだろう。
一体、何時まで、流星を愛していくんだろう。



答えなんて
きっと

死ぬ瞬間まで分からない。