水に燃え立つ螢

流星は納得したか、していないのかは分からない。


私自身、まだ整理に手がつけられない。




一緒に生きたいけれど、知ってしまった以上どうしてもブレーキがかかる。
流星がどう言おうと、子供は産まれてくる。


私たちに選択権など、ないに等しい。





梅雨入りが発表される頃、私は母の家と店を売りに出した。

処分できるものは全て、全て処分してしまいたかった。


家は売りに出したが、この街を出る気はなく


此処で

誰がいても

辛くても

見えるもの全てに向き合う覚悟もできていた。



流星の答えを待つ必要は、ない。








梅雨で気温が低めの朝。


育った家に最後の鍵を掛けた。