水に燃え立つ螢

SEX中の目隠しは、私を現実から遠ざけた。

相手は誰でもいいのかもしれない。


期間中一本なら…


それはどん底の救いでもあった。
汚いのは知ってる。
百も承知。


だが、何処かキレイでいたい自分がいた。



陽一がゴムをつける音を聞きながら、もうすぐ入ってくる物体を待った。




陽一は、いつもより早くイッた。


目隠しのネクタイを自分で外す行為に虚しさが倍増し、背中を屈めて処理をする陽一の横を無言で歩く。




「どうやった?」



『だから、聞くなっての』




返事はしなかった。




散らばった服を順番に着て


「じゃあね」

と陽一の部屋を後にした。




空を見上げた。

星がチカチカと瞬いている。




「何やってんだろ…」



そう呟きながら駅への道を歩く。



暫くして、携帯が鳴った。
歩みを止め携帯を開けると、恐らく、さっきと同じ知らない番号からの着信。


出るか出ないか躊躇いながら、私は電話に出た。


「…もしもし?」

「…凛?」

「りゅ…流星…?」