水に燃え立つ螢

私は床に散らばった灰や吸殻を集めて、ティッシュで掬いあげた。だが上手く運べず、苛々が爆発しそうだった。

陽一はベットに寝転んで何か我慢しているようだ。


『もう終わりだな』


適当に片付けをして、鞄を取った。


「帰るんか?」

「明日、朝早いし」

「…ごめん」

「いいよ。私が悪いし」

「もう言わへんから…」


陽一が私を抱き締めにきた。そのままキスをしてSEXに流れた。


『このままじゃ駄目だなぁ』


そんなことを考えながら、必死に愛撫する陽一の頭だけが見えた。窓を開けた網戸だけの部屋。例え声を出していなくてもベットの軋みは漏れる。

陽一は声を荒らして言った。


「目隠ししてえーか?」

「ノーマルじゃないじゃん…」

「声ないからな」



いそいそとネクタイを持ってきて、私の目を塞いだ。


「あかん…興奮するわ…」


陽一の息遣いは一段と荒くなる。


私は…顔が見えなくて、楽になった。