水に燃え立つ螢

何か話したい人に

何?

と尋ねると、殆どが口をつぐむ。
追求しないよ私。面倒臭いんだって陽一…

話さないなら聞かない。

放置すると必ず話してくるから。



部屋が蒸し暑いので、勝手に窓を開けてテーブルに戻った。


「俺ら、何なん?」


『何なん?』



私も知らないよ。そんなの、どうでもいいから。



「セフレじゃないの?」


陽一は何故か怒りが込み上げている。
それは、見ていて分かる。

でもどうでもいい。



「んじゃ、付き合わん?」

「形が欲しいの?」

「いや、好きやから」

「私は彼氏が欲しいわけじゃないから」

「俺はただのセフレ?」

「陽一…悪いけど…」



陽一があまりに強くテーブルを叩いたので、ガラスが浮き上がって大きな音をたてた。滑り落ちてきた灰皿を受け止めたが、灰や吸殻は床に散らばった。


「何してんだよ…」

「誰でもえーんかよ!」

「誰でも良くねーよ」

「お前はそんな女なんか!」



全くウザイよ。
ウザすぎだ陽一。