水に燃え立つ螢

陽一は、私の時間を把握したがる。私は適当でいい。

付き合ってないんだから。

私が陽一の部屋に行くのは、終電がなくなるか涼しい部屋で寝たい時だけ。その夏も過ぎ、陽一の部屋にもそうそう行かないだろう。



ビデオ屋でのバイト後、陽一が部屋に来た。陽一は何故か明かりをつけたままのSEXを好んだ。


最初は変態かと思った。
だから聞いたこともある。


「ノーマルなの?」


陽一は驚いていたが、マジマジと答えた。


「当たり前やろ」



当たり前か…まぁ…いいか…




「どこが感じるん?」

「いい?」


とにかく、やたらと聞いてくるから集中できない。イケないけれど、陽一とはこれが普通だった。



秋だとはいえ、事の終わりには多少汗をかく。狭いお風呂場でシャワーをしていた時、陽一が聞いてきた。

「凛って、声出さへんの何でなん?」

「別に理由なんてない」

「俺、声聞きたいねんけど」

「出る時は出るんじゃない」

「何か冷めてるよな」


駄目だ…本当にウザイ。