水に燃え立つ螢

時任と会った夜、流星はいつになく喋り続けていた。

何か変だと気付くまで、大して時間はかからなかった。


「流星?」


我慢できずに、流星の話を遮ってみた。


「ん?」

「今日、どうしたの?」

「俺?」

「うん」




今度は黙り込んだ。



「何なの?」


顔を見ない流星。



昼間の再会を、見たりしたのだろうか…
それなら、何もないことを伝えなきゃならない。


悩んでいると、流星が小さな小さな声で言った。



「凛、抱いていーか?」



どれくらい身体を重ねていなかったのか…

流星の望む答えを吐き出せずにいた。




流星は堰を切ったように、私の服を掴んだ。


「待って…!」

「待てねぇ」

「…流星!」

「黙ってろ」





流星の肌の匂いに、脳の神経が麻痺し始め、次第に何も考えられなくなる。


流星の指で潤いを与えられ、求めたSEXではないのに、波を求める私がいた。