水に燃え立つ螢

流星の作った焼きそばは、優しい味がした。





だから余計に染みた。




そしたら泣いていた。




「どっ…どうしたッ!?」

「何もない…」

「泣いてんじゃねーか!!」




流星は私の隣まで移動して、必死にティッシュを引き抜いていた。


「ちょっと待てよ…」


何て焦りながら。




何だか可笑しくなってきて、涙はポロポロ流れるのに顔は笑っていた。



「なッ…何だお前」

「流星、必死なんだもん」

「…全く」

溜め息まじりに呟いて、流星はドスンと腰を下ろした。


「焦るよ」

「私?」

「お前が気になって仕方ないんだって!!傍にいてもいなくても!!」


「…ごめんね」


「早く俺の女んなれよ…」



久しぶりに聞いた流星の気持ちだった。


知っていたけど、改めて知った。



「……なる」

「あ?何?」

「流星の…女に…」

「うっ…!!!!」


流星はいきなり立ち上がったので、テーブルで膝を強打していた。


「俺の女になるの!?」