水に燃え立つ螢

翌日から携帯に敏感になった。


誰かの音でも気になってしまう。



怖かった。



また…引き込まれそうで。

そんなに強くはない自分が、また時任と接触することが。



怖くて
怖くて…








恐怖は不意に訪れる。



バイトを終えて部屋の鍵を開けた時、また時任からの着信。




私は出なかった。










時任は留守電に言葉を残した。




「凛ちゃん、僕だよ。昨日はね…凛ちゃんを見かけたんだ…連絡くれないか?」




メッセージを消去し、時任の番号を着信拒否に設定した。






何も変わらない流星が部屋に来て、何やら料理していた。


焼きそばだった。


流星といると時任を忘れる。



流星がいると気持ちが安らぐ。






『私…流星が好きだ』






いつも傍にいた。



知っていて、好きだと言った。



「お前ちゃんと食えよ」

「食べてるよ!!」

「残すなよ」

「うるさい馬鹿!!」